第三章

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「そのモニターは、教師が授業中に映像を用いて説明するときにも使えますし、机の中を見ていただくとわかると思いますがパソコンとしても使えます。まだ他にも機能はありますがそれはいずれ分かるでしょう」 学園長に言われて下の通常教科書を入れる部分を見てみるとパソコンのキーボードが入っていた。 「この青のボタンはなんですか?」 俺はもう1つのボタンが気になって聞いてみた。 「それは後ろのスペースに置かれるものと関係がありますので、現物がないと説明出来ません。 そろそろ教室のほうはよろしいですか? 次は体育館に向かいたいと思うのですが」 学園長はもうこれ以上聞くことはないと思ったのか、それともまだ物が揃っていない教室でこれ以上質問されると答えるのが面倒になると思ったのか、次の場所へ行こうと言い出した。 「分かりました。父さんと母さんもいいよね?」 まだモニターやキーボードがついている机を珍しそうに見ている父さんと母さんに聞いた。 「ええ、いいわよ」 「では体育館へ行きます。ちゃんとついて来てくださいね」 俺達は普通の学校より幅が広い、白い色の廊下を歩き始めた。
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