第三章

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「スゴい!」 食堂というよりはレストラン、しかも高級レストランと見間違えてしまうほどの立派な食堂の造りに俺達は驚いた。 床は赤の絨毯が引かれ、100ほどある丸い形をしたテーブルにはそれぞれ清潔感のある純白のテーブルクロスが敷いてあり、照明も高級レストランのような雰囲気だった。 しかし…… 「この食堂は全てセルフサービスですのでお盆を持ってあちらへ」 (なんで中途半端に現実的なんだよ) テーブルがある食事をするエリアとはまた少し離れた場所に和洋中華の3種類に区切られた厨房がある。厨房にはカウンターみたいなのがそれぞれついており、料理の受け渡しはそこでするようだ。メニューはカウンターの上部にそれぞれ写真付きで書いてある。 「おっ!カツ丼だ」 父さんが和食の厨房の方へ向かった。 「じゃあ私は讃岐うどんにする」 母さんも和食の厨房へ向かった。 「時間も時間ですしお昼にしましょうか」 学園長の言葉を聞いて時計を見てみるともう少しで2時になろうとしている。
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