第四章

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1年S組、そのクラスには10人の名前しか書かれていない。 見学の時に案内された教室の机の数を思い出し、最初にS組から名前を探してみることに決め、人混みを掻き分け、S組の掲示板を見た。 「あった」 俺は一瞬で掲示板に速水翔と書かれているのを見つけた。 そしてそこにはもう1つ知っている名前があった。 竜崎海翔 掲示板に貼られた紙には確かにそう書いてあった。 「俺があいつと同じクラス? なんかの間違えだろ」 噂通りならとてつもない天才のはず。そんな彼と自分が同じクラスなわけがない。 しかし、いくら考えても仕方ないので取りあえずS組へ向かった。
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