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「あの……ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
周りを気にして少し小さな声で聞いた。
「何が聞きたいの!?
なんでも聞いていいよ!」
剛史は大きな声で言ったため、俺の気遣いは無駄になった。
「もう少し小さな声で頼むよ。
このクラスは他のクラスに比べて人数が少ないけど、剛史はどんな方法でここに入ったんだ?」
さりげなく剛史と呼んでみた。
「今、剛史って呼んだ?」
剛史は少し嬉しそうに聞いてきた。
「ああ、嫌じゃなかったらこれからそう呼ばせてくれ」
「もちろん。じゃあ俺も翔って呼ぶわ」
満面の笑みでそう言った。
「そうしてもらえると嬉しいよ。
ところで話し戻すけど、どうやって入ったんだ?」
「俺はここの試験を受けて入った」
剛史の表情が満面の笑みから少し真剣な表情に変わった。
「試験……?それはどんな試験だった?」
自分が知らない情報なので少し興奮して聞いてしまった。
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