第四章

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「実は俺、ここに来るまでずっとアメリカに住んでて、アメリカの学校に通っていたんだ。 そしたらある日校長先生に呼び出されて、日本の高校を受けてみないかと言われて、この学園の普通科の試験を受けたんだけど、思いのほか問題が簡単で、合格して帰国した後、『学園内に新設された推理科に入りませんか?』っていう内容の電話がかかってきて、後日送られてきた資料を読んだ後に、更に詳しく説明を聞いたら、つまんない普通の授業受けるより楽しそうだから入ることにしちゃった」 剛史はおちゃらけた感じで話した。 (なんかさらっとスゴいこと言ってないか? こいつが帰国子女? マジかよ。でもアメリカ育ちならこのテンションの高さも納得出来る) 「あのさ、さっき問題が簡単だったって言ってたけどここの入試問題のこと?」 「そうだよ。それ以外何があるの?」 剛史はなんでそんな当たり前のこと聞いてくるんだと言わんばかりに、不思議そうな顔をして聞いてきた。
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