第四章

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「実は俺、コンピューター使うのが得意で、ここからは他言しないで欲しいんだけど、学園のパソコンにハッキングして、この学園について調べたんだ……『ちょっと待って!』」 俺は剛史の話しを途中で止めた。 「ハッキング?俺は別に誰にも言わないけど、一応犯罪だよ!痕跡とかでバレないの?」 「その点は大丈夫。絶対侵入した痕跡残さないし、ウイルスソフトなどにも絶対引っかからない自信がある」 剛史は自信満々にそう言った。 「まあ見つかってないんなら今はそのことはいいや。続き頼む」 今はそのことよりも重要な情報を聞けそうなので続きを聞くことにした。 「それで推理科について調べた時に、この学園の入試でトップの成績だった竜崎海翔に興味を持って、その後色々調べてみたら、彼はかなり変わった経歴の持ち主なんだよ」 剛史は少しもったいぶった感じの話し方をしてきた。 「どんな経歴なの?」 俺はてっきり推理科についての情報が聞けると思って期待していたが、竜崎海翔についての情報なので内心少しがっかりしたが、トップ入学者の経歴も気になったので、黙って話しを聞くことにした。
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