1521人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は速水翔、それでこっちにいるのが武山剛史だよ。よろしく」
「うん、翔君に剛史君よろしくね」
聖奈は可愛らしい笑顔で答えたので、思わず顔を背けそうになった。
「翔君なんて呼ばなくていいよ。翔で良いから」
俺がそう言うと……
「そうそう、俺も剛史君なんて呼ばれたことないから、剛史で良いよ」
剛史が何故かピースをしながら言う。
「分かった。翔に剛史。私のことも聖奈って呼んでね」
軽くウインクしながら言う。本来ならさっき派手に転んでいた聖奈がやると笑えるところだが、今度は直視出来ずに完全に顔を背けてしまった。
「大丈夫?」
聖奈が少し心配そうな顔で聞いてきた。
「だ、大丈夫だよ。 それより、一応聞くけど聖奈ってS組だよね?」
「そうだよ。ってことは2人ともS組なの?」
聖奈が少し驚いた様子で聞いてきた。
(この子もしかして天然なのかな?それとも転んでて見えなかったのかな?ここ一応S組の前なんですけど)
「俺達はS組だよ。もうすぐ先生も来るだろうし、教室入ろうか?」
「うん、いいよ」
俺達3人は今度こそ教室の扉を開け、中に入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!