第四章

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「先生なかなか来ないな」 剛史が待ちくたびれた様子で言った。 「本当、遅いね」 前の席に座っている聖奈が言った。 すると…… 教室の扉が開かれた。 中に入って来たのは…… 「広瀬さん!」 俺は思わず声に出して名前を言ってしまった。 「ああ、速水くん久しぶりだね」 入って来たのは広瀬さんだった。 「僕がこのクラスの担任の広瀬浩一だよ。これからよろしく」 広瀬さんは、いや先生はホワイトボードに自分の名前を書きながら言った。 「じゃあさっそくだけどみんなに自己紹介してもらおうかな。名前と出身国とその他なんでもいいから1つ何か話して。 順番は俺から見て前の列の左からよろしく。後列も左からね」 俺が1番最後になる順番で自己紹介が始まった。
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