第五章

3/8
前へ
/215ページ
次へ
次は前列の真ん中の人だ。 クールそうな雰囲気を漂わせている男子で、切れ長の目で、今は風邪を引いているのだろうか、マスクをしているので口元や鼻はよく分からないが、おそらくかなりかっこいいだろう。髪はサラサラなストレートの黒髪で、前髪は目にかかっており、全体的な長さとしては若干長めと言った感じだろう。 彼はマスクで口は見えないが、教壇に立ち、口を開いた。 「名前は鈴木大輝です。 出身国は日本の千葉県です。 父が外交官で、海外生活が長かったので、日本のことはあまり詳しいとは言えませんが、一応日本人です。 これからよろしくお願いします」 彼は深々と頭を下げた。意外にも話し方を聞いた所、彼に対して親しみやすそうな印象を受けた。 彼もそれ以上は何も言わずに、先ほどの2人と同様に席についた。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1521人が本棚に入れています
本棚に追加