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ミーンミンミンミンミンミンミン。
「・・・・。」
俺は再び昨日と同じ夏期講習を受けていた。もちろん、今はその授業中。
「今日も暑いな・・・・。」
汗を腕で拭いながらプリントを解いていく。その隣では
「zzzz・・・・。」
よだれをたらして寝ている千春がいた。女の子なのに、なんてはしたない奴だ・・・・。
「こことここをかけて・・・・最後はここを割れば終わりか・・・・。」
「うぅ~・・・・モンブラン~・・・・♪」
「おい千春。いい加減起きろ。」
「う~・・・・。」
よだれをたらしている奴を起こすのは中々困難だ。よだれが机にたれないように起こすからだ。
「プリント終わったから、見せてやるよ。」
「もんぶら~ん・・・・?」
「そう、モンブラン。見せてやるから。」
「なら起きる!」
寝ていた体が起き上がる。そして、俺のプリントを見てこう言う。
「あれ?モンブランは?」
「ここにはない。てかこれ見て、埋めておけ。」
「良い夢見てたのになぁ・・・・。まぁプリント見せてくれるから良いけど。」
出ていたよだれを自分のハンカチでふき取ると、千春は俺のプリントを写し始める。
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