狐の神様。(未)

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「……ん…」 そして目が覚めた。 ぼぉっと天井を見つめて夢を思い返す。 あれは夢ではあったが現実だ。 実際自分は祠にも行っていたし土砂崩れも起きた。 あの後母に「近くで土砂崩れがあったらしい」と聞き、あの森へと行けばいつも通っていた所に大きな土砂のかたまりがあり、通ることが出来なくなってしまっていたのだ。 元々所有者もいなかったので排除しなくともいいだろうということになり、土砂が無くなることはなく祠には行けなくなってしまった。 それから中高と地元で通い、行こうと決めていた東京の大学にも受かった。 その頃には祠のことなどすっかり忘れて、意気揚々と上京。 それなりの会社につとめ、順調に出世し今に至る。 .
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