ニンニンとの出会い

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ニンニンとの出会い

ある日両親がよく行ってたパチンコ屋サンのマネージャーにバッタリ道で会いました。彼はやせ細った私を見て不憫に思ったのでしょう。私をお店の裏口からこっそり入れてこっそり景品のお菓子やパンを与えてくれました…私はそれを家に持ち帰り、姉と2人で分け合って食べました。 しばらくそんな生活が続きました。 母「そのお菓子どうしたの?」 私「ニンニン(パチンコ店のマネージャー)にもらった」 それでも両親は変わる事なく、またパチンコに行き私はニンニンの元へ行きました。 おこづかいをもらい、それを食費に充てたりもしました。 学校に行っていなかった私たちのためにマンガを買い揃えて与えてくれました。「字…読めるかな?」そう言って与えてくれたマンガを何度も何度も読みました。 今思えばどうしてそこまでしてくれたのかは分かりません。 ただ彼には深く感謝しています。 彼のおかげで私たちは生き長らえる事が出来たのです。
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