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その夜、私はこの一家と別な一家が次の朝に引っ越すと聞き付け、私はそのトラックの後をつけることにしたわ。
当日、私は引っ越し業者に成り済まし、トラックに乗り込んだわ。
道中、運転手は私にこう言ってきたのよ。
「ここ最近、リサイクルショップ会社や古本屋会社の功績が上がってるそうだ。」
「……そうみたいですね。」
「この国のリサイクルショップや古本屋は、政府が作ってくれたも同然さ。」
「はい。」
「さて、これから行くぞ。」
「?」
そのままトラックは、あるビルへ進んでいった。
「ここは?」
「リサイクル会社だ。これらを売って、そのカネを政府に献上するのさ。」
「しかしそんなことしたら…!」
「政府のやり方さ。選ばれた家族の財産は全て税金に回される。そして一家は、政府による処分を受ける。」
「はい?」
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