言霊

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数日後、河瀬が事故に遭い、その際に脳に重い損傷を受けてしまい、入院。退院しても、普通の高校では復帰は難しいと言われた。   同じ日、二階堂が友達の自殺の巻き添えに遭い、死んだ。   その次の日、宇佐見が事故にあった。幸い助かったが、卒業式には出られなくなった。   やがて、卒業式まで残り数日に迫った時。 天田が卒業式の日に急遽親戚の葬儀に参加せざるをえなくなった。   村上が両親の入院で弟妹の世話や家事をしなければいけなくなった。生憎他の親戚は、従兄弟の新生活などの準備で手が回らず、近所に頼もうとも忙しくて頼めなくなった。   須貝と塩谷と近藤が住んでる町で雪解けが原因の土砂崩れが数ヶ所発生し、線路と道路を塞いでしまった。土砂が取り除かれ、学校に行けるようになるまで最低数日はかかると言われ、しかもそれが卒業式の日を通り越しての話だった。   根占の姉が過労自殺したという事件に関する裁判が卒業式の日にあり、彼自身も遺族代表として、入院中の親の代理で行かなければならなくなった。
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