魅せられた領域に潜む話

宗教デモ

さて、様々なもめ事が繰り出されている中、宗教学者のジーダと天文学者のアランは、何故このようなもめ事が起きてるか意見や情報を交換しあっていた。
「近代化で一番つまづきやすいトコと言ったら、宗教関連に引っ掛かること。今回もまさにそうだよな、アラン。」
「だよなー。今になっても空港すらない国はあるんだよな。天の上に楽園を作らずってか？」
「なー。やっぱ文化や法律、食い違いの思想とかあると、文明の進歩に障害ができるから難しいし。」
「だけど、全ては宗教戦争やテロを防ぐための手段でもあるんだろ？」
「あぁ。イスラムにユダヤのような、他の文化と馴れ合えないトコが特にな。別々の世界で暮らしてもらった方が最良だよな。」
「そーだな。それで戦争が起きなければ平和に暮らせるだろーよ。」
なんだかんだ喋っていると、いきなりジーダの携帯が鳴った。
「もしもし？」
『ジーダ君、私だ。ハティオだ。実は、人類宇宙移住計画にまつわる君の意見を聞きたいんだ。』
「僕のを、ハティオ教授に？」
『そうだ。人類が宇宙に出ることの重要性を述べてもらいたい。』