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治安部隊が駆け付けた時には、デモ隊は既に帰っていた。
奇妙なことに、アンナが行方不明になってしまった。
大学の教師たち曰く、アンナはデモ隊が暴れたのは自分の責任だと言ってデモ隊を止めに行ったらしい。
「いかがなさいます?」
「デモ隊の本拠地へ向かえ!アンナを盾にする者は残らず捕らえろ!」
次の日。
治安部隊がデモ隊が潜伏する貧民街へと進入した。
そして、アンナを探して、抵抗する者は立て続けに殺された。
治安部隊が通った後には、貧民街は墓場と化した。
1週間後。
もう既に5つの区域を殺した治安部隊からの連絡が、突如途切れた。
どうなったのか別な部隊を派遣すると、前に派遣した部隊が全滅したらしいとの連絡を最後に途絶えた。
更に別な部隊を派遣すると、数日後に変化が起きた。
『アンナ様をさらったとされるデモ隊のボスの出現により、隊はほぼ壊滅状態です!』
その時だ。
『聞こえるかしら?』
女性の声だ。
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