治安部隊の最後の矛先

10/12
前へ
/933ページ
次へ
その顔を見て全員が凍り付いた。 何故ならば。                                 「そんな馬鹿な……!?」 その顔は、紛れもなくアンナだ。 「何故だ?アンナ……我が娘!!」 「言ったでしょ。さようならと。私はあなたの娘という肩書きから別れを告げたのよ!あの時私に銃を向けたのは、あなたに殺された私の恋人の弟だったの。事情を知った彼は、私を受け入れてくれたわ。そして私は誓ったのよ。私がデモ隊をまとめると!あなたは私の父親ではない。みんなの…あなたの罪を認めさせようとしている国民の仇を討つためにね!」 そしてアンナは叫んだ。 「兵士たちよ!撃つなら私を!」 エリート部隊はまさかの展開に動けないでいた。
/933ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加