アレルギー

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桑崎は実は、梨果の母親の元クラスメートだった妹がいたのだ。 桑崎の妹の敬子は、いじめが原因で自殺したのだ。その時桑崎が最も憎んでいたのが、そのいじめを気付いていなかったという当時級長だった梨果の母親だとか。 やがて、梨果のアレルギーを知った桑崎は、近くに米粉を使ったパンと麺を扱う給食センターの存在を知り、何と自ら前に注文していた給食センターのパンに針を入れたと言う。   アレルギーにより、桑崎の陰謀を知った梨果本人は、パンに米粉が入っているという疑いを教師たちに持ちかけたのだが、どうやら教師たちは、それが真実だということに気付かなかったらしいのだ。   結局、桑崎は自殺幇助の罪を認めて仕事を辞め、梨果の両親は更に落ち込んだ。
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