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さて、果穂は同窓会にて、1人のクラスメートに会った。
真奈美だ。
地味でおとなしかったが、中学を卒業したらキレやすくなり、性格が横暴になったという噂の真奈美だが、同窓会で久々に会ってみると、奇妙なセンスの服で場違い同然でゲームをしていた。
その隣には友達の恵美、1年半も不登校だった春菜、真奈美の理解者の沙也夏、それと真奈美の幼なじみの千春がいた。
その中で、果穂は千春と沙也夏を見た。
千春はブランドものの服を着ていて、沙也夏はおとなしい性格のイメージを180度覆していた。
果穂は5人に話し掛けた。
「みんな変わったみたいね。」
すると、真奈美はイヤホンを取った。
「数年すれば変わるのも当然のことだろ?」
「じゃあ千春ちゃんと沙也夏ちゃんは?」
「簡単だろ?内気な自分を誤魔化すための手段だよ。アメリカなんざ、大胆な整形するというが、それも立派な心理的手段だよ。」
「ホントに?」
「は、はい。そうです…。」
沙也夏は慌てて頷いた。
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