85人が本棚に入れています
本棚に追加
/933ページ
ある秋の日。
亜由美が学校の近くの神社の杉の木にて首を吊って自殺した。遺書はなかったが、グラウンドにはでかでかと、こう書かれてあった。
『いつしか倍返しにしてやる。』
クラスメートは亜由美の死に笑い、葬式では亜由美の死顔に落書きしたり、お供え物を盗んで食べたり、結局亜由美の親戚たちがみんな追い払うまでいたずらしていた。
そして亜由美の親戚たちは、クラスメートたちの目の届かない場所へと、姿を消してしまった。
やがて、クラスメートたちは、何事もなかったかのように、卒業していった。
最初のコメントを投稿しよう!