85人が本棚に入れています
本棚に追加
それは、成人式のことだった。
木戸は中学の頃の元クラスメートと再会し、祝賀会へ行くことになった。
そんな中、バスの中で紺野がこんなことを言いだした。
紺野「なぁ、あの廃校へ肝試ししないか?」
山内「お前、マジか?」
遠藤「大体入れるのか?」
江川「去年台風で窓ガラスが全滅したらしいよ。」
大原「いや、地震があって中はかなり危険な状態になったんじゃね?」
そのようなやりとりをしていた。
祝賀会が終わり、まだ未成年である、担任の姪が貸し切りバスの運転をしてくれた。
みんな酒が入ってしまってる。
廃校探険の場所は、山の中にある西部の中学校。
窓ガラスは割れてしまっていて不気味である。
しかも、かつては学校の周囲に古めかしい民家が灯りを灯していたのが、今はその光すら見当たらない。あるのと言えば、近くにある無人駅のみ。
最初のコメントを投稿しよう!