怪談シリーズLv.2

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ある日の晩だった。 ドカンと、何かが勢い良くぶつかる音がした。外を見ると、あの女子大生が倒れていた。 場所は例の坂道。注意しようと外に出た時に、自転車に当て逃げくらったのだろう。何しろ、街灯が少ないからでもあるからな。   女子大生は入院。 参ったな。彼女がいなけりゃ誰が注意するか、わかってほしいな。   そんなある日のこと。 あの音が止まらないままの夜が続いていた。まさにそんな時だった。 その日はテレビを見ていた。 その時、重いものが落ちる音が外からした。 俺がベランダを見下ろすと、男が倒れていた。よく見ると、闘鬱生活をしていた人だ。 結局、あの騒音に耐えられなかったのだろう。
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