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ガシャーン!
ガチャガチャ…!
それは夜9時過ぎのことだった。
俺が外に出ると、何十台もの無人の自転車が傾れ込むように橋を埋め尽くしていた。
自転車をよく見ると、どれもシールステッカーが貼られてあった。
それから1週間後。
俺は石碑を見た。
石碑はよりひどい状態で荒らされていた。
俺は取り敢えず、起こしてみた。
その時、俺の頭の中に何か声が聞こえた。
『……お前はここを離れた方がいい……お前は今すぐ離れよ……』
ハッキリと聞こえた。
すぐに離れる必要でもあるのか?
俺は取り敢えず、手を合わせてからこの場を離れた。
やがて、夏が近づいていったある日のこと。
俺は何となく窓の外から橋を見てみた。
橋は相変わらずだ。
何だか気になる。
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