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‡小塚の場合‡
急におなかが空いたため、その日は仕事場から少し離れた駄菓子屋へ立ち寄りました。
最近、寒くなるとおなかがよく空きます。夜中におなかが空いて目を覚ますこともありました。
私は、何か起こりそうで仕方がありませんでした。
私がお菓子を選んでいたまさにその時、今までにない大きな揺れに襲われました。幸い、その駄菓子屋は、子供のイタズラ防止に商品が落ちにくいように棚が設計されていたため、足の踏み場を失わずに済みました。
とにかく、私はお菓子を大量にまとめ買いして、約5000円くらいのお菓子を抱えて辛うじて仕事場へ戻りました。
周囲はパニック状態に陥っていました。
その時でした。
📱🎶
ボスから電話でした。
長谷川『小塚君、無事か?』
小塚「はい。たった今お菓子を買って、今は公園です。」
長谷川『よく買えたな。今こっちは停電でパニック状態になっている!』
この時私は気付いていかったようです。
まだ明るかったため、電気がついていない駄菓子屋でした。主人は御年還暦を迎えていて、会計は電卓でやってました。
しかも停電など、気付いてすらいませんでした。
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