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‡横尾の場合‡
俺は修一と一緒にのんびりと出掛けていたんだ。
たまには2人で依頼以外で外出したいと思ったからな。
で、シンプルな旅館でボーっとしていたら、いきなり揺れやがったんだ。
俺はテレビをつけようとしたら、停電でつかなくなった。
横尾昌平「くそ、テレビつかねぇ!」
宮下修一「マジかよ!こうなったら、ラジオ探してみる!」
修一がフロントへ行ってる間、俺はボスに連絡を入れてみたが、なかなかつながらなかった。
その時だ。
修一「昌平!窓の外見てみろ!」
言われて俺は窓の外を見た。
少し遠い位置だが、津波が襲い掛かってるのが肉眼でもわかった。
幸いその日に泊まった旅館は高台にあったため津波がそこまで来ることはなかった。
だけど、停電だからかなり不便を強いられた。
まず食べ物。
売店のお菓子が安い方から次々に売り切れていた。
修一とでいくらか買うことができたが、気付けばほとんどなくなった。
次にライフライン。
ガス以外みんな止まってしまったらしい。
不便な旅館での生活はかなり続き、帰れたのは2週間後のことだった。
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