怪談シリーズLv.8

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ラスボスである女王マヤ。 彼女を倒すためには、必要なレベルは関係ない。 戦闘では呪文入力によって隠し秘奥義が炸裂するらしいのだ。 横尾はコントローラーを握り締め、呪文入力にカーソルを動かした。 そして呪文を入力する。   【ワタル サエキ】   〇ボタンを押す。 その時、いきなり画像が真っ暗になり、そこからタイプライターみたいに白い文字が出た。   【私はあのヒトに書き下ろしを盗まれたの。】 【あのヒトは私の前でコピーをシュレッダーにかけ、メモリーを破壊したわ。】 【どうしてあのヒトは私の大切なものを奪ったの?】 【わからなければ、私はこのゲームの終末を見せるワケにはいかない。】   そして、マヤは敗北し、エンディングを迎えた。   その後、佐伯渉が三笠有佳里の作品を盗んだことが発覚した。 きっかけは数々のバグだ。 バグから様々な証拠が暴露されたのだ。 そして、佐伯はゲームの世界からだけでなく、現実の世界から去っていった。
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