何も知らなくて

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泰光「それに、嫁ぐからにはいろんなお清めや旅支度もするだろ?」 里奈の兄「ま、まぁ、そのようなものです。」 泰光「どーしてトラブルが起きちゃうのかな?もしかしたら、お婿さんは同伴できないの?」 里奈の兄「はい。」 泰光「ふーん。簡単にトラブルが起きちゃうのは不思議だよね。」 里奈の兄「いや、あの、トラブルが増えたのは20年前がピークで、きっともらいものに満足しなかったり、お清めの儀式でマレに怪我が起きたり、その…。」 泰光「ですよねー。お清めって火や水や山登りがありますよね。境内が火事になったり誤って深みに填まったり冬だと霜焼け?になったり山登りなんかは暗くて道見えませんよね。」 里奈の兄「いえ、境内で一晩です。その時、灯りは火と決められてますので。」 雅信は泰光が気が気でならなかった。 泰光は昔から天然で、無垢で真っすぐで、しかもその無垢は子供同然の無垢なのだ。 つまり、盗撮のターゲットはお金や宝石ではないかというレベル。
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