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やがて、泰光が寝入ってしまった時、雅信は里奈のことが気になって仕方がなかった。
そこで、こっそり部屋を抜け出すことにした。
里奈の部屋に来てみたが、里奈はまだ儀式の最中だったのか、部屋には誰もいなかった。
雅信は旅館から出てみようとしたが、奇妙なことに入り口付近で男が数名見張っていた。
雅信「すんません、何してるんすか?」
男「あ、花婿様はお宿から出てはならないと決まっているのですけど。」
雅信「何故だ?」
男「例のトラブルを避けるためなんです。」
雅信「トラブルだと?」
男「それは…。」
そこへ、寝ていたハズの泰光がやってきた。
雅信「寝てたんじゃなかったのか?」
泰光「喉がかわいたんだ。それより、どったの?」
雅信「いや、俺たちはココから出てはいけないらしい。」
泰光「夜道は危ないぞ。配慮ぐらいしてあるもんじゃないか?それに、多分お清めの儀式は企業秘密なんだよきっと。」
泰光はそう言いながら飲み物を買って部屋へ戻った。
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