怪談シリーズLv.9

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この日、麻緒は元気がなかった。 朝食もほとんど食べなかった。 梓「麻緒、大丈夫?」 麻緒「あたし、学校行きたくない。今日は1人にして。」 梓「仕方ないわね。学校には風邪で休むことにするわね。」 麻緒「うん。」 それが麻緒の最後の言葉だった。   次の日、麻緒がいつまで経っても起きてこないことに不審に思った梓が麻緒の部屋のドアを開けると、麻緒は既に冷たくなっていた。 服毒自殺だった。   それからも、飯井村は墓地の夢を見た。そして新しい墓石に刻まれた通りに、家族や同窓生が死んでいった。   梓「あなたのせいよ!」 麻緒が死んで1ヶ月。 梓は限界だった。 梓「離婚届けを明日用意します。もう耐えられないの。」 離婚が決まった。   その夜。 飯井村は夢を見た。
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