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飯井村が暗殺されてから。
飯井村の同志の前崎は、頭を掻き毟っていた。
前崎「飯井村が暗殺か。まるで国が乱れてるな。」
前崎は神経質で、それが原因で知事になった瞬間から人々の不満の種になった。
案の定、前崎は教育や雇用における風紀を正すための政策を立てていた。そのせいで若者による反対デモが日常茶飯事。
一番の問題は、小学校での制服着用義務だった。周囲の教育委員会からは反対の声が相次いでいるし、制服にカネをかけさせるつもりかというデモまで。
そんな反対派の声など馬耳東風なまま、政策を通してしまったのだ。その結果、子を持つ家庭が他の県へ引っ越したりしたために、その県は荒れ放題になっていた。
しかも更なる問題があった。
それは、引っ越す余裕がない家庭による無理心中が多発していること。
要は前崎が無自覚にまいた種。
前崎は責任など考えちゃいなかった。むしろ考え方が飯井村と同じだからだ。
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