自殺と

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前崎「誰から?」 貴恵「自殺芸術倶楽部ですって。あなた、お願いだから知事を辞めて!」 前崎「どうせ向こうのハッタリだろ。警察に捜査してもらい、突撃部隊に制圧してもらうしかないだろ。」 貴恵「そう簡単にうまくいかないと思うよ。だから知事を辞めるか離婚するかどちらか選んでよ!」 前崎「離婚したら契約はどうなるんだ?」 貴恵「くっ……!」 実は貴恵には、ある契約が縛り付けていた。それは、貴恵の家族の仕事だった。貴恵の家族は、前崎からの借金に苦しんでいたため、前崎は貴恵と2人の妹のうち1人を嫁にし、離婚しないと誓えば借金の話は帳消しにすることになっていた。離婚すれば、その帳消しは取り消される。また、貴恵の家族が職に手をつけられたのも前崎の計らいだった。 貴恵「とにかく、美咲はどうするの?無事じゃ済まされなくなるわよ。」 前崎「こと次第では学校に責任を取ってもらわねばな。」
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