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特別講義の時間にて。
竜太は相澤の講義を聞いた。
始めは寝ようと思ったが、寝てなどいられなくなった。
自然と引き込まれていく。
何故?
その後、竜太は相澤のもとを訪れた。
「相澤先生!」
「どうしました?」
「あなたの講義で僕は己の愚かさを思い知ることができました。何も見ていなかった僕に、あなたはそこから叩き起こす力を与えてくれました。どうか、弟子にして下さい!」
すると、相澤は一言。
「わかった。君を弟子にしよう。だって芸人にも私の弟子にしてくれと自ら噛み付くのがいるからね。だけどこれだけは言っておくよ。弟子というものは、ただ師匠に仕えるだけのものではないと。弟子もいつまでも弟子のままではいられないんだ。それだけは覚えておくように。」
「あ、ありがとうございます!」
「後、明後日私の事務所へ来たまえ。みんなに君を紹介しないと。」
「はい!」
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