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そして、事務所に着いた2人。
みんなが芸人やタレント志望、または大学生だけに、みんな私服姿だ。
「あれ?センセは?」
「弁当買いに行ったぞ。」
「それよか秀一。そいつ誰?」
「おぉ、紹介するぜ!今日から俺たちのダチになる…わり、名前何?」
「た、高梨竜太です。」
みんなは笑顔で迎え入れた。
それから、竜太にとっての土曜日は素敵な土曜日になった。
弟子仲間たちはとてもいい人ばかりだ。
飲みに連れていってくれたり、休日は土手で草野球をしたり、相澤が出演する番組の収録スタジオへ誘ってくれたり、楽しい時を過ごしていた。
数ヶ月経ったある日。
竜太は、高校の頃のクラスメートだった川上淳平に会った。
「淳平、久しぶり!」
「竜太か。」
「元気にしてたか?」
「まあな。ところでお前、相澤豊弁護士の特別講義、行ったのか?」
「あぁ。とってもよかったぜ!」
「そうか。」
淳平はそれ以降、相澤の話題には触れなかった。
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