夢の中へ

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朝。 「夢かぁ。」 光一は眠そうな目をこすりながら起きた。 「ねぇ、パパ!」 子供たちが飛び付いた。 「昨日楽しい夢を見たよ!」 「あの遊園地だった。スゴく楽しかったよ!」 光一は目を丸くした。 自分も同じ夢を見た。 更に和美に聞いてみると、和美もまた、同じ夢を見たのだ。 「みんな揃って同じ夢か。」 「偶然とは、思えないわね。」   その後も毎晩、4人は楽しい夢を見た。 遊園地ばかりではなく、映画館や動物園、水族館に博物館に行くことができた。 夢の中ならいつでも行ける。 学校や会社でのつらいことも忘れてしまう世界。 4人は夢の時間で満喫できた。
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