夢の中へ

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ところが、そんな楽しい時間も長くは続かなかった。光一が残業のため帰ってこなかった日の朝。 由美が泣きながら起きてきた。 「由美、どうしたの?」 「パパがいなくなっちゃう夢を見たの。」 「ママ、夕べ変な夢見たんだ。パパが帰らなくなる夢。」 そういえば自分も、光一が家にいる時に、いきなり入ってきたロボットに連れていかれる夢を見た。   このような夢は、光一が出張に出掛けた夜にも出てきた。 そして光一自身は、寝ても何の夢を見たのかさっぱり覚えていないと言う。
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