夢の中へ

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さて、夢の中にて、4人は夜の使者に相談することにした。 すると、夜の使者は俯いた。 「申し訳ありません。」 「何か、理由でもあるのか?」 「実はこの夢の世界は、ご家族みんなが揃わなければ行くことができないのです。」 「家族が揃う…利点はあるのですか?」 「はい。この大都会でも、家族の絆を大事にして欲しいという願いで、たくさんの家族にこのようなサービスをしているのです。」 「効果はありましたか?」 「楽しい夢サービスを満喫する条件が全く揃っていない家族が過半数を超えてます。寝ない子供もいますので、こんなことになれば私も無理です。私のサービスは家族の絆を深めることと睡眠により健康状態を良好に保つという一石二鳥の利点があるのに。」 「わかりました。知り合いに頼んでみましょう。うちの知り合いは広告宣伝専門の仕事に就いています。我々が力になりましょう!」 「それは助かります。お願いしますね。」 夜の使者は深々と頭を下げた。
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