夢の中へ

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「貴様、何者だ!」 「私は夜の使者。団欒を求める家族に楽しい夜の夢を提供する者。」 「夜の使者だと?聞いて呆れる!だったら、私はその楽しい夜すら奪い去ろうか?」 「あなたは、他人の家族の幸福を踏み躙り、楽しみすら奪い去った。」 言うなり、夜の使者はフードを取って顔を見せた。 「お、お前は……!!」 社長は愕然とした。 彼が潰した娯楽施設の1つであるテーマパークの若オーナーなのだ。 「何故お前が!?」 「私はあなたによって全てを奪われました。会社も土地も財産も、挙げ句の果てには婚約者も…あなたが奪った私の婚約者…まさかあなたがカネで洗脳していたとはね。そして、あなたによって潰された娯楽施設の経営者たちとともにあなたを呪い、身投げして死にました。死んでも強い意志の魂が残りました。そして我々は、夜の使者として、家族に楽しいひとときを夢で過ごしてもらう取り組みを始めました。あなたの夢に接続するチャンスのために!」
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