夢の中へ

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社長は携帯を見ると、不在着信があった。 妻からだ。 意を決してかけてみた。 「もしもし?」 『あなた、大変よ!美咲が睡眠薬を大量に飲んで病院に運ばれたって!』 「何?」 『意識が全然戻らないの!』 「何!?」   そして、美咲は意識が戻らないまま息絶えた。 後々、美咲が倒れた学校の空き教室には遺書があり、父の過保護によって孤独になっていく自分が嫌になったと書かれてあった。 社長はその後、家族ともども後追い自殺をした。   その頃光一は、転職して公報関連の仕事に就いた。 あれから夜の使者は自分達の前には現れてはいない。が、家族と一緒にいる正しさを知ってから、家族をテーマにした公報を伝えようとしている。
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