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レジの川辺は心配していた。再来年で定年になる。
「柴田くん、大丈夫か?」
「そんなワケありませんよ。僕と同じ高校生が食い逃げですよ。恥としか思えません。」
「まぁ、わかんないことはないけどね。何で食い逃げは減らないんだろうね。」
「マナーの悪い奴らもいますよ?このままでは店の評判は下がりかねません。」
「仕方ないことはないが…。」
その時だ。
いきなり1人の男が店に入ってくると、奥の席の女の子の腕をつかんだ。
「お前、何をしてるんだ!」
「やめてよ!放して!」
「来い!思い知らせてやる!」
そして、男は女の子を引きずるように店を出た。
「柴田くん!」
「はい、待て!」
柴田は店を飛び出した。
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