蝶に執念を燃やす極悪人

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朝、姉貴と決意した後、俺達は別々に行動をすることになった。 姉貴の仕事が報道関係なのも、俺が探偵をしているのも、全て“怪盗アゲハ”を捕まえるための過程として利用するつもりだった。 探偵業をしている社長(叔父さん)は実力もあって、警察との関わりが強い。 直々に警察関係の人が相談に来るほど。そのため、俺は助手として、現場に行くこともある。 マスコミとして裏情報を知ることが出来る姉貴と、警察の事情に潜りやすい俺。 下積みは完璧だ。 今日の大学の授業が終わり、俺はメールを確認すると、ちょうど社長から呼び出しがかかっていた。 今から行く、とメールを返して、俺は事務所へバイクを走らせた。
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