短い短い物語

ノート

つまんねぇ。

どうしてこう、こいつの授業はつまんねぇんだ？
今日も落書きが増えていく。

ほとんど落書き帳だな。
みんなどうしてんだろう。

回りを見ると、真面目に聞いてる様に見える。やる気がないのは自分だけなのだろうか。

（沢田、早く進路決めろ。お前だけだぞ）

どうでもいいよ、大学行く頭も根性もないし。

学校来てんのが自分で不思議だ。

その辺の会社入って、適当に仕事して金もらえればいいさ。

始めのページを見てみた。ネコがブタに見える。

下手くそ。

めくって行くと、絵しかない。

そして、気がついた。

猫が、猫になっている。魚までくわえてる、尻尾振っている、表情がある、動きがある。

（まぁ、絵が上手ね）

子供の頃、母親に言われた。

落書き帳を買ってもらって、一日中、絵を描いて過ごした事もある。

すっかり忘れていた。

窓の外の青空が、いつもよりすっきり見える。

なんだ、自分にも好きな事あるじゃないか、やりたい事あるじゃないか。

帰りに、無線のノート買って行こう。

そしてまた、落書きに励んだ。

　📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖

人生、初で作ったＳＳです。
はい、ヘタレです（笑）
今だったら、こうは作らないと思う。
どう作るかは、わからんが……。
学生時代、苦痛な程つまらない授業がありました。
嫌でないんです、つまらないんです。
それ以前の問題で、授業になってませんでした。
それを思い出して書いたんですけど、この主人公の様に落書きしてれば、絵がうまくなったかも……。