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私の仲間が、次々と昇進していく。
「お前、まだ見習い天使なのかよ」
あぁそうだよ。
この前の試験では、雲の上から落っこちて、見事に頭打った。
「そんな失敗したの、お前しかいないぞ!」
教官天使の、長いお説教が始まった。
雲に乗るのは、慣れれば簡単で、優秀な天使は昼寝も出来るらしい。
精神一到しながら、どうやって寝るんだよ。
今度の試験は、下界の天気を変えるらしい。
「こんな簡単な試験、落ちたらアホだぞ」
教官天使、アホなんて使っていいのかよ。
下界もそんなコロコロ天気変えられたら、大変だろうに。
「季節が秋の場所を選べ。女心と秋の空だ」
なんとファジーな。天界がそんないい加減でいいのか?
季節が秋?どこだ?
透視は苦手だ、体力使う。こっそり除いてしまえ!
この辺か?
「きゃー、あれ見て!」
「手だ!カメラカメラ!」
しまった、隠すの忘れた!
「お前、何してんだぁ!」
げ、教官天使!
そして私は試験を受ける事を禁止され、半永久的に見習い天使でいる事になった。
トホホ……。
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ファンタジーもコメディーも、これが初めての作品です。
天界の修業。どんな仕事も楽ではないのだ(笑)
この落ちこぼれ天使の先が、かなり心配です。まぁこの天使、明るい性格なのが救いかなぁ。昇進試験、受けられる様になるといいなぁ。
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