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「お前の様なチキン野郎に、俺様が止められる訳ないだろっ」
マケインは皮肉たっぷりに古田を罵った。
だが、いまの古田に返す言葉は無い。
マケインは大きく腕を振りながら、リングに振り返った。
シュートかドライブか…
古田が身構えた瞬間、強引とも言えるドリブルからドライブを仕掛けてきた。
古田は体を寄せて堪えるが、マケインのパワーは半端なモノではなかった。
古田はシュートブロックを狙いジャンプをしたが、マケインはその上からダンクを決めた。
なすすべが無かった。
まだ試合は始まったばかりだと言うのに、古田の闘争心は半分折れ掛ってしまった。
(こいつらマジ強ぇ…)
「古田さん!何やられてんすか?らしくないっすよ!」
呆然としている古田にリクが声を掛けた。
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