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「どぅ言うつもりだったんだ?」
峡は怒りを抑えながら慶大に聞いた。
ケド、慶大は口を開こうとしなかった。
峡はますます苛立った。
慶大はそんな峡を睨みつけていた。
「いい加減になんか言えよ。」
「あんたのさ…」
「は?」
「あんたの女が馬鹿だから悪いんだろう?」
慶大は笑いながら言った。
「普通さ、気付くだろ?カラオケで男と女が二人っきりになったら何が起こるかなんて…本当馬鹿だよな…」
峡の怒りは頂点になっていた。
ケド、ここでこいつを殴ったら…
教員免許はないだろう…
峡は必死で怒りを抑えながら
「確かにあいつは馬鹿だよ…」
「ほら、あんただってそぅ…」
「ケドなぁ、それでもあいつは俺が命をかけて守ろうと思った女だ…今度あいつに手を出してみろ?」
峡は慶大を上から見下ろして
「次は…ないからな…」
そぅ一言言って、峡は部屋を出て行った。
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