プロローグ

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火の龍…、風の龍…、水の龍…、土の龍…、雷の龍…、そして回復と補助に秀でた“光の龍”と、存在の概念を捻じ曲げ暗殺と補助に特化した“闇の龍” 遥か、遥か遠い昔。七属性を司る七匹の龍は忽然と姿を消した。 そして世界を統べる七龍に代わり、魔力が世界を駆け巡る。 至る所に魔力が満ちた世界は人々に“龍の瞳”、つまりは“魔力を扱う力”を与えた。という伝承を知らない者は、今の世界にいないだろう。 人々は万遍なく世界に満ちた魔力を“龍の遺産”と呼び、その魔力を扱う力を持つ人々の中で瞳に“刻印”を宿した少数の者たちを“龍眼者”と、そう呼んだ。 これは、そんな世界に疑問を抱いた一人の少年と、そんな世界に生きている少女の物語。
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