第零章 ~条理事変~

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おばの家に帰れば いつもいわれた 「おかえり・・・ 宵ちゃん。」 あたかもカタチのみな おばさんの声が耳を掠めた それも陰では おじさんと厄介モノ扱い してる癖に世間体ばかり 気にして 今日だって本当は 退学になった事で 腹では軽蔑しているんだろ? 厄介モノのタダ飯食いって いつも 居間で話しているの 聞こえたよ? だから 今は そっと抜け出して 公園の桜の木の下にいるんだよ 生まれて来た意味 アタシの存在意義 誰か認めてくれとばかり 夜桜がはらはら散るとともに アタシの頬にも一筋の涙が つたった。 一層このまま 帰らないでおこうか・・・?image=220654048.jpg
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