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そしてアタシは今
はらはらちりゆく桜の木の下で
アタシは茫然自失に夜空を見上げている。
━━━死にたい。
ふとそんな感覚が
身をかすめた
「・・・宵」
「宵・・・子・・・」
ふぃに誰かに呼ばれた
気がした
幻聴まで聞こえるように
なったか・・・?
アタシの心はさ迷い崩れ
幻覚を見せたのだろうか?
振り返れば
目の前には綺麗な朱色の門が
建たずんでんでいる
スモークがかかったように辺りは真っ白なモヤに包まれ
アタシは門を見つめている
「宵子・・・おいで・・・」
この門の中からだ
霧で前が見えないが
確かに聞こえた。
必要とされたかった
アタシを受け止めてくれる人が
欲しくて探して求めて
失うばかりの人生に
アタシはアタシに愛想を尽かした
それだけの事さ
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