第弐章 ~平安転機~

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「名は縛りの意味合いがある 相手に名を教えるという事は 縛らせるも同然・・・」 ~だあぁあああ!!!! おーまーえー前置きなげぇ イケメンだからといえ 頭までイケメンとは限らねぇって事だよな・・・・ 「アタシは宵子。 縛りだかなんだか知らないけど アタシにそんな力も無いしアンタに興味もないから」 アタシはそいつとすれ違うように どこかへ行こうとした。 「どこかへあてがあるのか?」 その男は言い放つように 凛とした声でアタシを引き止める。 アタシは何も言え無かった。 だってそうだろ たとえここがどこだとしても アタシの居場所なんか無い アタシは雨露すら凌ぐことが出来ないのだから アベノ セイメイ 「私は安倍 晴明 と申す」 そして彼はアタシの顔を チラっと見ると 「ついて来なさい」 アタシは黙って頷く この男が何者かは 知らない。 けれどもね この時何となくわかったんだ 自分を守れるのは 自分でしか無い ああ ついていくさ 着るものが欲しいから 飯が欲しいから そして 安心して眠る場所が 欲しいから 利用するさ そして始末つかなくなれば てめぇのケツくらい てめぇで終わらせる 人生っていう名の ケ ツ 最 期 をな・・・・!image=307208576.jpg
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