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バタンっ!!!
俺を吹き飛ばすかと思うほど、勢いよくドアが開く。
目の前に現れたのは、スーツに身を包んだ、女だった。
まん丸な目。
低めの鼻。
ぷっくりピンクの唇。
少女のような顔だち。
ぱっと見は幼くみえるが、おそらく成人女性なのだろう。
小柄な身長には似つかわしくない、凹凸のはっきりした見事なプロポーションが、そのことを表していた。
明るい茶色に染められた髪を振り乱して、凄まじい形相で、こちらを睨んでいる。
「…あんた、誰?」
いや、聞きたいのはこっちですけど…。
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