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燃え盛る炎の中、少年は涙を流していた。
なぜ俺は涙を流していいるのだろう?
思考が働かない
なぜ、回りが燃えているのだろう?
そんな事はどうでもいい・・・
全てを燃やして欲しかった・・・
この世界を・・・
そして自分自身も・・・
何故かそんな風に思った。
『お前は、虫憑きだな?』
いつの間にか少年は、白いロングコートを着た連中に取り囲まれていた。
こいつらは何者だろうか?
何者だろうと関係ない
何故静かに最後の時を迎えさせてくれないのか?
『・・・お前・・達は、俺・・の敵・・か?』
口が勝手に動いた。
急に殺戮の衝動が沸き上がり、押さえられない
『虫憑きは、危険だ。
お前に選べるのは、自分の意思で俺達についてくるか、無理矢理つれていかれるかだ』
白いロングコートの一人が前へ出る。
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